
招き猫で有名な神社やご利益や置物について
招き猫で有名な神社やお寺について
豪徳寺の紹介
江戸時代に彦根藩第二代藩主・井伊直孝が鷹狩りの帰りに豪徳寺の前を通りかかった。そのときこの寺の和尚の飼い猫が門前で手招きするような仕草をしていたため寺に立ち寄り休憩した。
すると雷雨が降りはじめた。雨に降られずにすんだことを喜んだ直孝は、後日荒れていた豪徳寺を建て直すために多額の寄進をし、豪徳寺は盛り返したという。
和尚はこの猫が死ぬと墓を建てて弔った。後世に境内に招猫堂が建てられ、猫が片手を挙げている姿をかたどった招福猫児(まねぎねこ)が作られるようになったという。
名称:豪徳寺
住所:東京都世田谷区豪徳寺2-24-6
電話:03-3426-1437
今戸神社の紹介
今戸神社のご利益は縁結び。仲良く寄り添う二匹の猫が、社のシンボルとなっている。
お参りする若い女性に人気なのは、並び猫の丸い絵馬。境内の至る所に、願いを込めた絵馬が掛けられている。
名称:今戸神社
住所:東京都台東区今戸1-5-22
電話:03-3872-2703
西方寺の紹介
西方寺の門柱の上には、石の招き猫がちんまりと左手を挙げている。この猫は、招き猫伝説の一つ、江戸の遊女・薄雲太夫に由来するという。
新吉原の遊郭として名高い三浦屋で、高尾太夫と張り合い、全盛を極めた薄雲は大変な猫好きだった。特に一匹の三毛猫を可愛がっていて、どこに行くにも離さず、おいらん道中でも付き添いの少女に抱かせて歩く始末。
ところが、ある日、厠に入ろうとした薄雲の後に三毛猫がうるさくつきまとって離れない。薄雲が気味悪がると三浦屋の主人は脇差しで猫の首を切り落としてしまった。すると、その首が飛んで、厠の天井にいた大蛇を噛み殺し、薄雲の難を救った。
命拾いした薄雲は猫を弔って西方寺に猫塚を建てたのですが、その後、関東大震災で猫塚は焼けてしまい、寺も元の浅草から巣鴨に移った際、石の招き猫を作ったそうです。
名称:西方寺
住所:東京都豊島区西巣鴨4-8-43
自性院の紹介
「猫寺」「猫地蔵」と呼ばれて親しまれている自性院の門前には、大きな石作りの招き猫が鎮座している。
昭和初期、愛猫家として有名な彫刻家・河村目呂二が日本最大の猫の銅像を献納したが、戦時中に供出に遇って無くなったのを石材店主によって奉納されたのがいまのものだという。
そもそも猫地蔵の由来は、太田道灌にさかのぼる。
豊島城主と太田道灌が合戦した折、日暮れて道に迷った道灌の前に黒猫が現れて自性院に案内した。そこで、一夜を明かした道灌は危難を免れて大勝利をした。これも猫のおかげと大切に養い、その死後は地蔵尊を造って盛大な供養をした。
それから数百年後、江戸小石川の豪商の娘で、貞女の誉れ高かった覧操院という女性の冥福を祈るために造られた珍しい猫面の地蔵尊が奉納された。これこそが、秘仏として年に一度、節分の日だけにご開帳される猫地蔵である。
名称:自性院
住所:東京都新宿区西落合1-11-23
住吉大社の紹介
大阪で一番大きな神社である住吉大社の末社、楠珺社(なんくんしゃ)は「初辰さん」と呼ばれて親しまれている。樹齢千年という楠の大樹のもとにあり、霊験あらたかといわれ信仰を集めている。
「初辰まいり」は、月に一度の初辰祭りの日に参拝し、ご神前に一月の加護を祈願し、四年間を一巡りとして四十八回続けば、四十八辰、つまり始終発達するというもの。この月参りのしるしとして授与されるのが、小さな「初辰猫」である。
裃(かみしも)をきちんと着けた姿が愛らしいこの招福猫は伏見人形で、右手は「家内安全」で偶数月に、左手は「商売繁盛」で奇数月に授けられる。
月参りの人が四十八個揃えると満願成就の証として社に納め、代わりに大きな初辰猫が授与されます。
名称:住吉大社
住所:大阪府大阪市住吉区2-9-89
電話:06-672-753
難波八阪神社の紹介
難波下宮と呼ばれる難波八坂神社は、ヤマタノオロチを退治したスサノオノミコトらを、祭神として祀っている。交通安全・厄災除けのご利益があるといわれている。
この社では「おまねきさん」と呼ぶ金銀の招き猫が授与される。金の猫は首玉をつけた右手挙げで「商売繁盛」を、銀の猫は前垂れをつけた左手挙げで「千客万来」を、それぞれ祈願するもの。どちらの手も耳を越して高く挙がった手長の福猫だ。
また、招き猫を授与するばかりでなく、毎年11月03日を「おまねきまつり」という例祭に定め、役目を果たした招き猫たちを奉納供養することもおこなっている。境内に設けられた猫塚には、大小さまざまな招き猫が納められている。
名称:難波八坂神社
住所:大阪府大阪市浪速区元町2-9-19
電話:06-641-1149
「来る福 招き猫手帖」より
招き猫の置物の有名なご利益
招き猫の置物の有名なご利益を大きく分けると
「招き猫の色の違いによるご利益」
「招き猫が上げている手の違いによるご利益」
の、2つに分けることができます。
優先順位としては「1番に色の違い」「2番に手の違い」になります。
例えば、右手を上げていようが、左手を上げていようが、色が白色以外の場合、「その色のご利益」が優先されます。
上げている手の違いによるご利益を比較する場合、その招き猫の色はたいてい「白色の招き猫」になります。
ですので、ご自分が求めるご利益が何かにもよりますが、「1に色の違い」「2に手の違い」を比較し、お買い求めになる招き猫の置物を決定すると良いと思います。
招き猫の色ごとの意味やご利益
招き猫の色は一般的には三毛猫ですが、近年では様々な色の招き猫があり、「色ごとに意味やご利益」が異なります。
それぞれの色ごとの意味やご利益は下記のようになりますので、希望するご利益を招き寄せてくれる色をお選びになってください。
☆白色の意味やご利益
ご利益:「開運招福」
白色は、「様々やご利益を少しずつ招いてくれる」と言われておりますので、「様々なご利益を少しずつ招きたい」方に最適です。
また、白色には「他の色の効果をサポートしてくれる」効果もありますので、他の色と一緒に並べることで、さらにご利益をアップさせてくれます。
白色は「物事を無に戻し、新しいパワーを生み出す色」でもありますので、「新しいことを始めたい方」や「新しいアイディアがほしい方」にもおすすめです。
☆黒色の意味やご利益
ご利益:「黒字祈願」「金運アップ」
黒色は、「空間に金運を招き、定着させるパワーがある」または「黒字を招く」と言われておりますので、商売に関わる商品にオススメです。
こちらの商品は、店舗や事務所に飾るのがオススメですが、ご自宅に飾られても、家の中の金運を高めてくれるので、オススメです。
☆赤色の意味やご利益
ご利益:「病除け」「厄除け祈願」
赤色は、「空間にエネルギーをもたらしてくれる」と言われておりますので、「エネルギーに満ちた元気いっぱいな空間にしたい方」におすすめです。
また、赤色には「身体に不調をもたらす邪気を追い払う効果がある」ともいわれていますので、「いつまでも健康でいたい方」におすすめです。
☆青色の意味やご利益
ご利益:「安全祈願」
青色は、「空間に落ち着きをもたらす」と言われておりますので、「店舗、事務所、自宅を落ち着いた空間にさせたい場合」や「身体をリラックスさせたい場合」などにオススメです。
「交通安全」や「工事安全」など、なにより「安全」が求められる職業の方にもオススメです。
☆黄色の意意味やご利益
ご利益:「金運アップ」「一攫千金」
黄色は、「空間に金運を招き、動かすパワーがある」と言われています。
その他、生命の躍動感、上昇志向、希望、やる気、満足など前向きで期待感のある色のイメージがありますので、店舗や事務所に飾るのがオススメです。
☆緑色の意味やご利益
ご利益:「健康祈願」「病気平癒」
緑色は、「空間に健康運を招き、アップさせる力がある」と言われておりますので、「病気を治したいと願う方」は、「赤色」ではなく、こちらの「緑色」がおすすめです。
こちらの商品は、ご自宅に飾るのがオススメですが、店舗や事務所に飾っても、「従業員の健康を守ってくれる」のでオススメです。
☆ピンク色の意味やご利益
ご利益:「良縁祈願」「恋愛成就」
ピンク色の招き猫は、「良縁祈願」や「恋愛成就」など恋愛を招く招き猫といわれております。
また、ピンク色は「やすらぎ・愛・幸福・リラックス・生命」を表す色とされているので、女性が関わるお祝い事でのご使用がオススメです。
☆金色の意味やご利益
ご利益:「金運アップ」「資金繰り」
金色は、「空間に金運を招き、動かすパワーがある」と言われております。
こちらの商品は、店舗や事務所に飾るのがオススメですが、ご自宅に飾られても、家の中を明るく照らしてくれるので、オススメです。
右手と左手のご利益の違いについて
招き猫には「右手を上げているもの」と「左手を上げているもの」がいます。
「右手を上げている招き猫は、金運を呼ぶご利益がある」
「左手を上げている招き猫は、お客様を招くご利益がある」
と、いわれています。
ただし、通常、右手を上げている招き猫は「金運アップのご利益」をいただけるのですが、左手を上げている招き猫と並べてペアで飾ることで、
「右手を上げている招き猫は昼の客を招く」
「左手を上げている招き猫は夜の客を招く」
のように、ご利益が変更されます。
両手を上げた置物のご利益について
右手と左手、左右両方の手を上げた招き猫は、「金運とお客様の両方を招いてくれる」といわれています。
ただし、両手を上げている姿が「お手上げ」に通じるということから、嫌う方もいらっしゃいます。
招き猫の置物の有名な焼き物である常滑焼招き猫
☆常滑焼招き猫の特徴
招き猫の置物として最も有名なのが「常滑焼」の招き猫です。
◎大きな耳
◎大きな目
◎金色の爪
◎まあるい顔
◎お腹にある大きな小判をがっつり掴む
◎二頭身のフォルム
これらが、常滑焼招き猫の大きな特徴になります。